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旧狩勝牧場再生へCFで資金募る 新得町の北広牧場

旧狩勝牧場の再生を目指す北広牧場の(左から)若杉専務、高野社長、太田泰介常務、今井涼太第二牧場スタッフ

 【新得】新得町の北広牧場(高野淳社長)は、2018年に閉鎖した旧狩勝牧場(新得町西6線)を再生する整備費用を賄うためクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。目標額は300万円で、25年春までの再開を目指す。支援者には金額に応じてソフトクリーム食べ放題パスやファームツアーなどの返礼品を用意。同牧場は「新しい牧場の形をつくり上げていくため、みなさんの応援をいただきたい」と協力を呼び掛けている。(小野寺俊之介)

 旧狩勝牧場は1970年に設立。面積は132ヘクタールで最盛期に乳牛約300頭を飼育したが、従業員の確保難などで2018年3月に閉鎖した。閉鎖に伴い、建物と土地は新得町が取得したが、老朽化した牛舎や施設が手つかずの状態で残され、活用策が課題となっていた。

 新牧場の構想は、過度な化学肥料を使わない環境再生型の農業に取り組み、広大な敷地を生かした放牧酪農に挑戦する。将来的にはファームツアーを開催し、旧事務所については、取れたて野菜や農畜産物を使ったバーベキューなどが楽しめる施設に改築予定。牧場での体験を通じて、牧場の魅力や牛の魅力を伝える宿泊施設も計画する。

老朽施設改修に
 集まった資金は改修費用(約2190万円)の一部に充てる。再生プロジェクトの中心を担う北広牧場の若杉真吾専務は「単なる再生ではなく、人の力で地域の未利用資源を価値あるものに変えていくプロジェクト。取り組みを知っていただき、これからも一緒に歩み続けてくださる仲間になってほしい」と話す。

 CFサイト「キャンプファイヤー」で11月30日まで。5000~100万円までのコースがあり、金額に応じた返礼品がある。

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