搾乳・牛乳製造で国際認証 広尾・鈴木牧場
【広尾】広尾町紋別の鈴木牧場(鈴木敏文さん経営、飼養頭数130頭)は、乳牛の搾乳と牛乳の製造に関し、食品安全マネジメントシステムの国際規格「ISO22000」を取得した。有機酪農に基づく「オーガニック牛乳」を製造・販売しており、品質管理をより厳格化することで、「安全・安心な牛乳を発信したい」としている。(能勢雄太郎)
有機酪農を実践
日本農林規格(JAS)のオーガニック認証や、日本グラスフェッド規格(JGS)の認証を取得。牧草飼育(放牧)による有機酪農を実践して育てた牛の生乳を原料に、オーガニック牛乳を商品化した。
7月からは液体凍結技術を導入し、賞味期限を延ばした冷凍オーガニック牛乳も販売。「おなかにやさしい牛乳」として話題のA2ミルクの生産も手掛けている。
ISO22000の認証取得は、これら特徴的な牛乳生産と連動。音更町内のコンサルタント会社と契約して昨年春から手続きを進め、8月29日付で登録された。鈴木さんの妻で獣医師のなつきさんが食品安全チームリーダーを担当している。
鈴木さん夫妻は「食品に対する安全面の要求が増加しており、厳格な品質、衛生管理に基づく生産プロセスの確立が必要と考えた。牧場から『健康と幸せ』を届けたい」と話している。
同牧場では今後、A2ミルク認証の取得も計画している。