橋本さんが知事賞 道洋菓子コンテストで柳月4人が入賞
「2024北海道洋菓子作品コンテスト大会」(北海道洋菓子協会主催)で、柳月(本部音更)のパティシエ4人が入賞した。このうち、マジパン仕上げのデコレーションケーキ部門で出場した橋本亜依さん(34)が、全体で総合1位となる「北海道知事賞」を受賞した。4人は10月に開かれる全国大会に出場する。(廣田佳那)
大会は5月29・31日~6月2日、札幌三越で開かれ、7部門で計112作品の応募があった。柳月からは12人が出場。橋本さんのほか、同部門で讃井晴美さん(33)、グラン・ガトー部門で菊地謙作さん(37)、ギフト菓子部門で岡本拓也さん(44)がそれぞれ銅賞に選ばれた。
橋本さんは「お正月」をテーマに出品。マジパンで実際に編み込んだしめ縄飾りに挑戦し、立体感を表現。色鮮やかな七福神が目を引く作品で、人形の細かい表情など丁寧な仕上げにこだわり高評価を得た。過去にも道知事賞受賞経験がある橋本さんは「もっと上を目指したい」と力を込める。
讃井さんは、スムージー作りの様子をケーキの上に表現。いちごやブルーベリーなどさまざまなフルーツやそれらが盛られたかごを作り込み、今にも動き出しそうな見た目の楽しさを演出した。「まさか入賞できるとは」と驚きが大きかった。
菊地さんは「あまり試してこなかった」という和風をテーマに、抹茶と金ゴマを使用したケーキに挑戦。見た目にもこだわり、光沢のある表面と上に抹茶チョコレートの粉末を吹きかけることで、デザインにメリハリをつけた。
岡本さんはギフト菓子部門に初挑戦した。スイスの伝統菓子「エンガディナー」にコーヒーなどを加えアレンジ。同部門は1週間以上の日持ちが必要で、「分量や温度の調整に苦労した」と振り返る。
同社商品開発室の渡邊真課長は「毎年多くの入賞者が出て非常に誇らしい。若い社員にとっても刺激になれば」と話した。
4人は10月15日から東京で開かれる国内最大のコンテスト「2024ジャパン・ケーキショー東京」に出場する。
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