中田園のひきわり納豆が特別賞 鑑評会で管内唯一入賞
中田園(帯広市、中田晴彦社長)の「ハヤヒカリ大豆上士幌町産ひきわり納豆」が、全国納豆協同組合連合会(東京)が主催する「第27回全国納豆鑑評会」で特別賞を取った。十勝管内では唯一の入賞。
鑑評会は、技術改善や品質向上を目的に毎年開催。小粒・極小粒など4部門あり、それぞれ外観や香り、味・食感で評価し点数化される。今年は全国180点が出品され、9日に長野県内で開催。最優秀賞(農林水産大臣賞)1点、各部門の優秀賞などを選出。特別賞は5番目の格。
中田園の同品は上士幌産の希少な褐目(目の部分の色が黒褐色)大豆「ハヤヒカリ」を使用。当初はJA上士幌町の依頼で商品化、2019年から同社が販売者となった。昨年度も同品を出品したが、入賞を逃した。納豆工場は4人で担当、前田裕里リーダーは「課題だった食感調整のため、豆のゆで時間を何度も試し、改良した」と喜ぶ。
同社にとって鑑評会での入賞は17年に「えだ豆納豆」が全国3席を取って以来。納豆は15種前後製造しており、同ひきわりは人気商品とする。中田社長は「黒褐色部分が見た目の面でどう評価されるかはあったが、甘みが強くとてもおいしい豆と、スタッフが頑張った改良が認められうれしい」と話す。
同品は3パック入り138円(希望小売価格)で、ハピオやダイイチなどで買える。(佐藤いづみ)