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旅する料理人 10月は足寄 移動型日本料理店「紡」 「心込めておもてなし」

足寄で約1カ月間、日本料理を提供する二見代表(右)と妻の梨花さん

 【足寄】都市部から離れた地域住民に喜ばれる料理を目指す移動型日本料理店「紡(つむぎ)」(二見実代表)は10月7日から11月2日まで、足寄町内のはたらくものづくり村かってば(南1ノ4)で、本格的な懐石料理などを提供する。管内では9月の鹿追に続く第2弾。二見さん(33)は「短期間だが、心を込めて精いっぱいのおもてなしをしたい」と意気込む。(坂口阿希奈通信員)

 二見さんは東京出身で、本州の日本料理店で修業を重ねながら、食材や生産者をもっと知りたいと、年1回は道内を訪問。6年前には、十勝や宗谷管内の礼文島などで酪農や漁業を経験するなど、各地で食への知見を広げた。

 鎌倉市の懐石料理「米倉」の料理長を経て、8月に独立。9月に移動型日本料理店を開店した。第1弾として鹿追の「トマルカフェ鹿追」(柏ケ丘2)で今月末まで営業している。

 足寄ではディナーのみで、豆やそば粉など十勝産を使用。マツタケ、新鮮な生しらす、倶来夢農場(鹿追)の豚ヒレ肉などの食材を調理し、1品ずつ説明しながら提供する。1人9000円。1日一組8人まで、アレルギーや子ども向けのメニューにも対応する。

 昼は松花堂弁当(2000円)を販売。予約状況によるが、正午から午後2時まで、車で30分圏内であれば配達もする。一緒に切り盛りする妻の梨花さん(35)は「多くの方にお会いできる日が待ち遠しい」と話している。

 ディナーの営業時間は午後6時~同9時。ディナー、弁当ともに予約制。

 予約や問い合わせは午前10時から午後5時まで、二見さん(080・7487・1269)へ。無料通信アプリLINEでも予約できる。

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