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休学してつかんだ日本代表 熱気球に打ち込む畜大生3人が世界に挑戦

世界ジュニア選手権に日本代表として出場する(左から)上田さん、江原さん、加谷さん

 帯広畜産大学の部活動「畜大・熱気球の会BCFP」の上田幸尚さん(20)ら3人が、22~26日にポーランドで開かれる「第6回熱気球ジュニア世界選手権」に、日本代表22人の一員として出場する。サブパイロットを務める上田さんは「日本とは違う地形や風を感じながら、同世代のトップパイロットから根こそぎ学び、糧にしたい」と意欲を燃やす。(澤村真理子)

 同選手権は30歳以下の若手パイロットのための大会で、世界各国の50チームが参戦する。日本代表は全国各地から集まった大学生や社会人で構成し、パイロット、サブパイロット、気象班、計測班、地上クルーに役割分担して競技に挑む。パイロットは各大会で好成績を残したランキング上位者から選ばれるが、その他のメンバーは意欲があり、スケジュール調整が付く人が参集した。

 畜大から出場するのは上田さん=奈良県出身、畜産学部休学中=、江原環さん(20)=栃木県出身、同=、加谷渚さん(21)=岡山県出身、畜産科学課程4年。パイロットの資格を持つ上田さんと江原さんはサブパイロット、加谷さんは地上クルーとして登録する。

 3人はいずれも大学に入ってから競技を始めた。江原さんは今年2月、上田さんは4月にパイロットの資格を取得。3年生になると学業が忙しくなり、各地の大会への参加が難しくなるため、2人は4月から休学して競技に打ち込んでいる。

日本代表のメンバー(上田さん提供)

 日本代表チームは昨年5月に招集された。上田さんは営業担当としてスポンサー集め、江原さんは日本気球連盟発行の機関誌の記事の執筆、加谷さんは宿泊・渡航手続きにそれぞれ奔走してきた。

 「風を見ながら着陸地を探すのが難しいけれど楽しい」と競技の魅力を語る江原さんは、「海外に行くのも初めてでいろいろ緊張するけど、ドキドキしつつも頑張りたい」と本番を心待ちにする。地上クルーとして代表メンバーを支える加谷さんは「みんなが楽しく過ごせるよう衣食住のサポートをしていきたい」と話す。

 3人のうち今大会で唯一、気球に搭乗予定の上田さんは「来年からはホンダグランプリ(1年をかけて各地で行われる熱気球競技大会)にエントリーして、2年後のジュニア世界選手権にはパイロットとして出たい」と先を見据える。

 同会からは2018年の同選手権にも、当時の4年生1人がサブパイロットとして出場している。

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