芽室町の返礼品にデジタルアート、NFT活用 29日夕から
【芽室】データの複製や改ざんを防ぐ「NFT(非代替性トークン)」を活用したデジタルアートが、芽室町のふるさと納税返礼品に追加される。芽室を訪れるとアートの見た目が変わる仕掛けなども実装予定で、観光振興への期待が高まる。
返礼品の主役は国内最大級のNFTプロジェクト「CryptoNinja Partners(クリプトニンジャパートナーズ、CNP)」のキャラクター。NFT技術を活用した地方創生を推進する新興企業「あるやうむ」(札幌市)が「ふるさとCNP」と題して企画し、各自治体と連携して進めている。道内3例目、十勝では初。
地域の特色が詰まったふるさと納税でしか手に入らないデザインが特徴。芽室では特産品のスイートコーン、ゲートボールのスティックとボール、10線防風林や恒例イベント「氷灯夜」などをモチーフに、計222種類の「一点もの」のアートを用意した。寄付金額は3万円。第1弾の後志管内余市町では、受け付け開始数分で申し込み上限に達するなど話題を呼んだ。
芽室町内には、読み取るとアートの絵柄が「レベルアップ」するQRコードのほか、CNPキャラクターをデザインしたマンホールを設置予定。町魅力創造課は「NFTという新たな切り口から芽室の魅力を発信し、関係人口創出にもつなげたい」としている。
29日午後6時15分から、当日開設予定の特設ページで受け付ける。(石川彩乃)
<NFT(非代替性トークン)>
仮想通貨などに使われるブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用したデジタル資産。固有の番号が付与され、証明書の役割を果たし、デジタルデータの改ざんや複製が不可能になる。