御影支店を清水支店に移転 ATMは地区内維持 帯広信金
帯広信用金庫(高橋常夫理事長)は15日、来年秋をめどに御影支店(清水町御影東1の2)を清水支店(同町南1の3)内に移転すると発表した。同信金の支店では町村初のブランチインブランチ(店舗内店舗)方式を採用。御影の店舗はなくなるが、ATM(現金自動預払機)は地区内で維持する考え。
御影支店(3人)は1955年に芽室支店御影出張所として9番目に開設。59年に支店に昇格した。人口減などが進む中、店舗維持に向け、2008年に清水支店のサテライト店(融資や渉外がない窓口店)としたほか、近年では昼休みも導入したが、「コロナ禍で来店は一層減少、金融サービスをなるべく低下せず、さらなる効率化が必要と判断した」(経営企画部)としている。
ブランチ-は店舗統廃合の手続きをせず店舗機能を1カ所に集約する手法のため、移転後も顧客の口座番号など変更はない。支店内にあるATM(1台)は町御影支所内に移転設置できないか調整している。御影支店(敷地面積857平方メートル、建築面積は鉄骨造り2階建て311平方メートル)は1981年築で、同信金が土地、建物とも所有、「跡利用は現時点では未定」(同)とする。
同時に大正支店(大正本町本通3)を来年3月6日付で稲田支店(稲田町南8線)のサテライト店とし、帯広南ブロックとする母店制へ移行も発表した。
ブランチ-は近年全国の金融機関で導入が進んでいる。帯信金でも昨年市内ですでに2例実施。立花哲也経営企画部長は「町村店は地域振興など収益性だけで図れない役割も担っている。1行政1店舗を維持するため、あらゆる研究を進めたい」と話している。(佐藤いづみ、吉原慧)
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