エゾバイツブ漁、初日から水揚げ1トン超で滑り出し上々 広尾
【広尾】広尾の太平洋沿岸のエゾバイツブ漁が3日に始まった。道東沖で発生した赤潮の影響が心配されたが、十勝港には初日から1トン以上が水揚げされ、上々の滑り出しとなった。
北海道、東北に生息する小型のツブ貝。広尾漁協(亀田元教組合長)のエゾバイツブ篭(かご)漁業部会が資源管理や増殖に取り組み、昨年は91トンを水揚げした。漁期は9月末まで。
初日は同部会所属の7隻が午前4時に出漁。沖合5、6キロの海中に仕掛けたかごを引き揚げて午前7時20分ごろに帰港、かごいっぱいのツブ貝を次々と港に降ろした。
初日の漁獲量は約1300キロで、昨年の初水揚げ(800キロ)と比べて6割増。55ミリ程度の手頃な大きさが多く、1キロ当たり平均1000円の高値で取引された。
同部会長の関下啓史郎さん(64)は「昨年よりコロナが落ち着き、価格が持ち直しつつある。初日に1000円台をつけるのは初めて。量も多く、現状で赤潮の影響はみられなかった」と話している。(能勢雄太郎)
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