燃料高騰を横断幕で窮状訴え 全道のトラック協会が一斉行動
燃料価格の高騰を受け、北海道トラック協会は27日、窮状を訴える全道統一行動を道内各地で行った。十勝地区トラック協会(梶竹征会長)は大型車両に横断幕を掲示して運行し、すれ違うドライバーらにPRした。
トラックの燃料となる軽油価格は、前年同時期と比べて1リットル当たり30円程度値上がりしている。道トラック協会は「燃料価格の高騰分が運賃に転嫁できず、経営は危機的な状況」と説明し、「状態が長引くと物流が滞ることも懸念される」としている。
こうした状況を道民に理解してもらおうと、道内7地区のトラック協会で、のぼりやポスター掲示、チラシ配布などの啓発活動を実施した。十勝では「燃料高騰もう限界!」「燃料高騰物流危機!」と書かれた縦30センチ、横2メートルの横断幕をトラック前方に掲示して走行した。
北海運輸(芽室、沢本一輝社長)ではトラック3台に横断幕を掲げ、日勝峠経由で苫小牧方面に向かった。沢本社長は「仕事を取ってきて増やしても、それ以上に経費が掛かっている状況。もともと利益が薄い中で値上がりし、カバーできる余力はない」と話していた。十勝では31日まで啓発活動を行う。(津田恭平)