十勝毎日新聞 電子版

Tokachi Mainichi News Web

地域の憩いの場に お母さんによる八百屋「おもや」オープン

新鮮野菜が並ぶ店内と道見代表。食品ロスを無くすため、野菜や調味料は量り売りもしている

 【幕別】子育て中の母親らの交流の場をつくっている、一般社団法人「おかあさんのがっこう peacevillage」(帯広、道見里美代表理事)が、「とかちの八百屋おもや」を幕別町札内桜町136ノ2にオープンした。新鮮野菜の提供だけでなく、多世代が交流する憩いの場を目指す。道見代表は「みんながここに帰ってきてまた送り出す“地域のお母さん”みたいな場所になれば」と話す。

 地産地消などの取り組みへ十勝の生産者や食関連の製造業者らで1月に発足し、道見代表がプロジェクトリーダーを務める「とかPEACE~創る、育つ、楽しむ~」の第1弾事業。

 おかあさんのがっこうは、子育て中の母親同士の交流や地域のさまざまな立場の人が集う“ごちゃまぜのコミュニティー”の実現を目指す。活動を通して耳にした「すぐそばに畑があるのに、なぜ取れたての野菜が買えないのか」との母親たちの声をきっかけに7月1日に開店した。

 「新鮮な物を食べるというだけでなく、どのように台所に届くのかを知り、何を選ぶのか選択肢を増やしたい。いつでも何でも買えるわけではなく、“旬”を知ってほしい」と道見代表。販売する野菜は主に小笠原農園(幕別)、やぶ田ファーム(帯広)から仕入れる。両農園以外にも、直接生産者の元を訪れ、生産への思いを聞いて商品を選んでいる。

 渋谷醸造(本別)のしょうゆやみそ、アグリシステム(芽室)の特別栽培豆や小麦粉、鈴木牧場(広尾)の塩も扱う。食品ロスを無くすため、野菜や調味料は量り売りしているほか、野菜を活用した手作り総菜も不定期で販売する。カシオペイアコーヒー(音更)のおもやオリジナルブレンドのドリップコーヒーはお土産にもお薦めだ。

 アットホームな雰囲気の店舗(40平方メートル)は飲食店跡を借りている。店内の壁はDIYでペンキを塗り、商品棚は帯広市内の建設業者から贈られた。道見代表は「いろいろな方の協力があってできている」と感謝する。異世代の買い物客が触れ合う姿も見られ、来店客からは「昭和を思い出す」「ぬくもりがある」との声が聞かれる。

 営業は平日の午前11時~午後5時。14、15日は営業する。(澤村真理子)

関連写真

  • 新鮮野菜が並ぶ店内と道見代表。食品ロスを無くすため、野菜や調味料は量り売りもしている

    新鮮野菜が並ぶ店内と道見代表。食品ロスを無くすため、野菜や調味料は量り売りもしている

更新情報

帯広テニス協会総会、各大会の開催決める

紙面イメージ

紙面イメージ

4.26(金)の紙面

ダウンロード一括(83MB) WEBビューア新機能・操作性UP

日別記事一覧

前の月 2024年4月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

十勝の市町村

Facebookページ

記事アクセスランキング

  • 昨日
  • 週間
  • 月間

十勝毎日新聞電子版HOME