「美和ちゃんお帰り!」ドリカム9年ぶり、故郷池田でライブ
【池田】「池田ワイン城50周年感謝祭×DREAMS COME TRUE35周年 ドリカムとドリカムの日」を締めくくるドリカムのミニライブが7日午後、池田町のワイン城横イベント広場で行われた。ボーカルの吉田美和さんの故郷でのライブはファンにとっても感慨ひとしおで、会場を埋めた8500人が名曲の数々を池田の景色とともに堪能した。ドリカムの町内ライブは9年ぶり。(澤村真理子)
「マジで池田か、マジで池田か」「池田で(ファンのみんなに)会えているこの事実」。メンバーの中村正人さんに手を引かれた吉田さんはこうつぶやきながら感無量の表情でステージに姿を現し、大きな歓声に出迎えられた。
1曲目「次のせ~の!で-ON THE GREEN HILL - DCT VERSION」を歌い終え、「町内ベイビーズ(ドリカムファンの呼称)の皆さん、8丁目、かずおの娘が帰ってまいりました」「町外ベイビーズ、ようこそ私のホームタウンへ」とさけび会場を沸かせた。
吉田さんはこの日の選曲について「私の責任、編集です」と語り、池田の風景が浮かぶ曲をそろえたと紹介。「晴れたらいいね」や利別川の堤防を思い浮かべるという「たんぽぽの堤防」など全9曲を歌い上げた。
同イベントにも参加した池田町出身の造形師村瀬継蔵さん(88)の初監督映画「カミノフデ~怪獣たちのいる島~」の主題歌でライブでは世界初公開となる「Kaiju」、「ドリカムの日」(7月7日)にぴったりの「7月7日、晴れ」も披露した。池田町の時報に使われている「ALMOST HOME」では歌いながら涙をぬぐい、会場から「美和ちゃ~ん」と声援が送られた。
最後に登壇した安井美裕町長は「(ドリカムの町内ライブが実現し)夢ってかなうんだなと思いました」とドリカムの2人に感謝を伝えた。
池田町の高橋真也さん(54)は「吉田さんの歌をじかに聴けて感動した。池田町民の誇りです」と語り、池田小5年の細川侑平さん(10)は「5時のチャイムの歌が聴けて良かった」と笑顔を見せた。東京都の酒巻嘉美さん(50)は「美和さんの生まれ育った環境を味わえてうれしい。いっぱい空気を吸って帰りたい」と感激していた。
イベントには2日間で延べ1万5000人が来場した。