活況願い初競り 帯広地方卸売市場
帯広地方卸売市場(帯広市西21北1、高橋正行社長)で5日朝、初競りが行われ、関係者が今年の活況を祈願した。
この日の取扱量は、水産と青果合わせて前年比10%増の約186トン。競り人や仲買人による威勢のいい声が響き、鹿児島産の養殖クロマグロは1キロ当たり、相場より1割ほど高い3400円の値が付いた。
70キロのマグロを競り落とした亀尾鮮魚店(音更)の亀尾正彦社長(55)は「めでたい日なので、コロナを吹き飛ばせと景気づけの意味も込めた」と話した。
昨年の同市場は、新型コロナウイルスの影響でホテルや飲食店の需要が落ち込んだ一方、スーパーなどの巣ごもり需要が活発だったことから、取扱量はほぼ前年並みの4万1400トン、金額は2・6%増の146億2000万円だった。
競りに先立ち、高橋社長が今夏の東京五輪・パラリンピックを踏まえ、「日本の食文化を発信する大きなチャンス。流通だけでなく、輸出事業への挑戦など新たな取り組みも積極的に実施したい」とあいさつ。三本締めで豊漁豊作と商売繁盛を祈った。(高田晃太郎)
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