トキシラズ初水揚げ 十勝港
【広尾】日本の200カイリ内の太平洋で操業する小型サケマス流し網漁の漁船が8日、十勝港で旬のトキシラズを初水揚げした。
トキシラズは回遊中のシロザケで春から初夏にかけて漁獲される。脂の乗りがよく、高級食材として人気が高い。漁期は7月7日まで。今季は十勝から広尾漁協と大樹漁協に所属する各1隻が操業している。
この日は午後6時すぎ、しけのため1日のみで漁を切り上げた広尾漁協、ひだか漁協、苫小牧漁協の漁船3隻が帰港。銀色に輝くトキシラズが市場へ運び込まれた。3隻で計75キロのトキシラズが水揚げされ、9日午前の競りでは1キロ当たり1577~2525円で取引された。
広尾漁協の春定期網漁は今月中旬ごろから始まり、トキシラズ漁が本格化する。
漁業関係者は「これからさらに魚体が大きくなり、水揚げが増えることを期待したい」と話していた。(松村智裕)