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シーベリー豊作 士幌で収穫続く

たわわに実ったシーベリーと酒井さん夫妻

 【士幌】町下居辺の酒井ハスカップ園(酒井安さん経営)で、シーベリーがたわわに実っている。5年ほど前から収穫できるようになったが、今年はこれまでで最も果実の状態が良く、「当たり年」となった。今月下旬まで収穫は続く。

 酒井さん(73)は、収量が多くなった要因として、枝の支えを増やしたことを挙げている。実の重さによって、枝が折れることがあった。今年は折れる枝が減り、収穫できた実が増えたとしている。

 同園は、夫婦でさまざまな果樹栽培を行っている。シーベリーはグミ科の小果実で、ビタミン、アミノ酸などが豊富に含まれる。酒井さん夫婦は、10年前にシーベリーを植え、5年ほど前から収穫できるようになった。今では120本を超えるシーベリーの木を栽培し、収穫量は毎年1トンを超すが、すべて手摘みで行っている。収穫は8月下旬から約1カ月続く。

 通常8年ほどで収穫量が減るが、愛情を込めて木を手入れすることで、10年目でもたわわに実がなる。同園には、専門家やモンゴルなどシーベリーが自生する海外の人たちが視察に来るほどだ。

 酒井さんは「手を掛ければ量が多く実ることが分かった。今後は剪定(せんてい)をして実の量よりも品質向上に努めたい」と意気込む。妻の幸代さん(67)は「毎年実の様子が違うため、日々学んでいる。興味がある人はぜひ見に来て」と話している。

 同園のシーベリーを使用した「かりんとう」や「アイスクリーム」などは、道の駅ピア21しほろで販売している。(石村茉矢通信員)

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