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同友会農業部会交流会、分科会で十勝の取り組みに触れる

三浦農場でロボットトラクターの活用方法を学ぶ参加者

 道中小企業家同友会の全道農業関連部会交流会は12日午後、管内の畑や牧場で分科会を開いた。「畑作の協同経営」「企業連携」など九つのテーマに分かれ、十勝で展開されているスマート農業や先進的な衛生管理の取り組みに触れた。

 三浦農場(音更町)では、ロボットトラクターの活用方法を視察。代表の三浦尚史さんは、無人で走るロボットと有人トラクターの2台を協調させる手法を紹介した。先行するロボットが整地を、後続の有人機が播種(はしゅ)を行う仕組み。三浦さんは「1人で二つの作業を同時にでき、効率化される。今後の畑作のパートナーになっていくシステム」と語った。

 大野ファーム(芽室町)では、GAPやHACCAPなど食品安全認証がテーマの分科会が開かれた。帯広畜産大学産学連携センターの渡辺信吾特任教授は、各認証制度について長所と短所を説明。「導入の目的は何か、大事なことは何かを見極める必要がある」とアドバイスした。

 大野ファームや前田農産食品(本別)などが導入事例を紹介。ISO22000の認証を受けている北広牧場(新得)の若杉真吾さんは「社員の数が増えても、きちんとマネジメントできている」と成果を語った。

 分科会に続いて帯広市内のホテル日航ノースランド帯広で交流会を開催。十勝の腕自慢の農家が作ったジャガイモや牛肉、牛乳を食べ飲み比べる企画などで盛り上がった。

 実行委員長の前田茂雄さん(前田農産食品社長)は交流会について、「参加者から『現状を改善したい』『新たに何か生まれそうな感覚がある』などの声を聞けた。人とつながることの重要性を感じてもらえた」と述べていた。
(安田義教、伊藤亮太)

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