水位計設置は15% 管内道管理の河川
道が管理する十勝管内の河川で、水位計の設置が約15%にとどまっている。水位計は河川氾濫などの災害時の住民避難指示の判断基準にも使われており、道では昨年の台風災害を受けて、中小河川でも設置を検討していく方針だ。
水位計は河川の水位情報を把握する装置で、水防活動や住民避難の判断材料として使われている。帯広建設管理部は、水防団が出動準備をする「水防団待機水位」を一定程度越える水位となった段階で、「水位周知河川」に指定されている15河川19カ所に該当する自治体に対し、ファクスを通じて連絡を入れている。
同管理部によると、道が管理する管内河川で水位計がついているのは全223河川中、34河川42カ所。過去の水害発生場所など水防上重要とされる地点から優先的に設置している。1カ所あたり約4000万円という高額な費用も設置が進まない要因という。
昨年の台風時に水位計が取り付けられていなかったパンケシントク川(新得)では、昨年秋に設置。水位計が流されたペケレベツ川(清水)でも来年度に追加設置される予定で、道建設部維持管理防災課は「今後も現地状況の把握を行い、設置に向けて検討していく」と話している。
国管理河川では設置が進み、管内16河川のうち15河川で取り付けられている。
(中島佑斗)
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