キャンセル対応に奔走 新得の東大雪荘
仮事務所で予約キャンセルの対応に追われる東大雪荘スタッフ。奥は原口支配人
【新得】トムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘（町屈足トムラウシ）は、一連の台風による大雨被害の影響で温泉に通じる唯一の道道が河川氾濫で崩落し、長期休業を余儀なくされている。１０日からは屈足市街地に仮事務所を設け、予約客へのキャンセル対応に追われている。
同温泉は３つの台風が立て続けに通過した影響で、道道忠別清水線などで土砂崩れが発生、８月２１日から休業している。道路の復旧に伴い再開を目指していた矢先、台風１０号による大雨被害にも遭い、温泉の手前１１キロ地点の同道が崩落。施設に被害はなかったものの、電線の切断で停電や電話の復旧に長期間を要することが見込まれるため、仮事務所を設けることにした。
事務所には電話やファクス、インターネット環境を整え、フロント業務のスタッフ４人が対応に当たっている。今月は紅葉のピークになり、シルバーウィークもあることから１０００人ほどの予約が入っていた。「観光へのダメージは大きい」と原口哲雄支配人。災害の状況について情報を求める道外旅行者からの問い合わせも１日数十件あるという。
来月中の再開を目指しており、状況が変わる場合もあるが、宿泊予約も受け付けている。原口支配人は「一番良い時期に迷惑を掛けてしまったが、早期再開に向けて全力を尽くしたい」としている。
仮事務所の住所は〒０８１－０１６１ 町屈足柏町２丁目９ノ２。電話は０１５６・６５・２８６２、ＦＡＸ０１５６・６５・２８６３。午前９時～午後５時まで無休で対応している。
（小寺泰介）
