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観光コンテンツ制作の新会社 元まきばの家・西脇さん

「十勝への入り込み客を増やす一翼を担いたい」と話す西脇さん

 観光・宿泊施設「十勝まきばの家」(池田町)の元ゼネラルマネジャー西脇あつしさん(48)が、観光コンテンツ制作会社「サムライプロデュース」(帯広)を立ち上げた。旅行者の心をつかんできた前職の経験を生かし、十勝の魅力発信に力を注ぐ。

 西脇さんは帯広出身。東京を拠点に広告やIT(情報技術)業界で活躍していたが、2011年12月、43歳のときに「人の顔が見える仕事を故郷でやりたい」とUターン。12年6月から約3年半、十勝まきばの家に勤務した。

 まきばの家では夜の川下りを楽しむ「ナイトリバークルージング」を開発。催行が夜間で集客は難しいとみられたが、「五感が研ぎ澄まされ、ワクワクする」と人気商品に。また、コテージの隣に、食事や景観を楽しむための専用の小屋も設け、好評を得た。

 また、斬新な発想力を買われ、従来、デザイン性が追求されてこなかった農業施設などのデザインプロデュースも手掛け、14年には本別町で第1弾となる畜産牛舎を完成させた。

 客が旅行に魅力を感じるには「見るだけではなく体験することがポイント」と話す。道内のツアー観光客と接する中で、「名所見学ばかりで退屈した」との声も多く聞いた。

 昨年12月末に独立開業し、市内東1南16に事務所を構えた。新会社では、厳寒期の早朝に川を下りながら霧氷や蒸気霧を楽しむプランなど、体験型のツアーをメーンに展開。今年中に15本の新商品を生み出していく計画だ。5日には音更町内の農場で、食材の解説を受けたり、調理を楽しんだりするツアーのモニターテストを行った。

 観光地として北海道の人気は高いが、同じ道内でも十勝を訪れる観光客はまだ少ない。西脇さんは「コンテンツさえ面白ければ人は来るという信念がある。十勝への入り込み客を増やす一翼を担いたい」と意気込んでいる。新会社の電話番号は0155・66・4006。(安倍諒)

 

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