バリカン手に悪戦苦闘 帯畜大新入生が羊の毛刈り体験
【音更】帯広畜産大学(長澤秀行学長)の新入生を対象とした羊の毛刈り実習が、音更町駒場の家畜改良センター十勝牧場で行われている。学生たちは初めての体験に悪戦苦闘しながらもバリカンを手に実習に臨んでいる。
同大1年生を対象とした羊や豚、馬などの動物と触れ合う全学農畜産実習の一環。羊の毛刈りは2002年度から、ほぼ毎年実施し、今年度は新入生(共同獣医学課程、畜産科学課程)255人が13日からクラスごとに体験している。
14日は畜産科学課程の学生42人が参加。同牧場の業務第2課の河野博英さん(57)が毛刈りの実演を披露した後、6グループに分かれて実習。羊の体重は大きいもので約70キロあり、学生たちは時折、足をじたばたさせて暴れる羊に苦戦しながら、担当者の手を借りてあおむけに固定。皮を傷つけないよう慎重にバリカンを動かすと、白く柔らかな羊毛が現れた。
最後は刈り取った毛の重さを計測した後、手で汚れを取り袋に詰めた。川合のどかさん(18)=愛知県出身=は「意外と力が強くて抑えるのが大変だった」と話した。
羊の毛刈りは22日までで、4月下旬からは同大で豚の飼育から加工までの実習が行われる。
(高津祐也)