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コースや沿道の応援に高評価 フードバレーマラソン

沿道を埋めた市民からの大きな声援は多くのランナーに「励みになった」と喜ばれた

 帯広市内で2日に開かれた「2014フードバレーとかちマラソン」(実行委主催、十勝毎日新聞社など共催)は全国各地から過去最高の4341個人・親子が出場し、大きな混乱もなく終了した。3年目を迎えた同大会では、沿道を埋めた市民の熱い声援や平たんで道幅が広いコースに出場者から好意的な意見が寄せられた。一方、完走証配布の待ち時間が長いなど運営面では一部から不満の声も聞かれた。

 起伏の少ない十勝の地形を生かしたコースは、経験豊富な参加者からも「走りやすい」との声が多い。ハーフ一般女子(50~64歳)で優勝した札幌市の栗山るり子さん(51)は「『タイムが出やすいコース』として仲間の間では有名。自己ベストが出た人も多いのでは」と話す。ゲストランナーの谷川真理さんも「直線が長いので単調さはあるが、1キロごとのタイムを刻みやすい」と評価した。

 沿道の応援の多さとパフォーマンスの充実ぶりは多くの参加者が絶賛。苫小牧市の難波啓恵さん(35)は「母校の南商吹奏楽部の演奏が良かった。他の大会で吹奏楽の演奏はあまりないのでは」、根室市の加藤義則さん(63)も「多くの人がハイタッチをしてくれた」とうれしそうに話した。

 今年は受け付けやランナーの誘導など711人のボランティアが運営を支えた。年間30~40回の大会に出場する広島県の五島一浩さん(52)は「コースに配置されている交通整理のスタッフの人数が多く、手荷物預かりもしっかりしている」と印象を語った。

 旭川市の西塚秀明さん(60)は「3回目とは思えないスムーズさ。北海道マラソンなど大きな大会では給水所周辺が捨てられた紙コップだらけということもあるが、それがなくて走りやすかった」と振り返った。開催時期についても「気温が低めで走りやすい」=網走市の高田克彦さん(42)=との声が聞かれた。

 管外からの参加者は大会前後の十勝観光も楽しみの一つ。札幌市の安藤麗美さん(38)は「日帰りだが、豚丼やスイーツ、温泉などの楽しみがある」と笑顔を見せた。

 一方で課題も。参加者のゴールが集中する2・5キロや5キロの各コースでは、ゴールゲートから完走証の配布場所まで長い列ができた。待ち時間に汗が冷えて「コースは良かったのに、これはひどい」(札幌市、65歳女性)と疲れた表情を見せる出場者も。

 釧路市の団体職員大谷誠さん(36)は「スタート場所の近くに駐車場が少なく探すのが大変だった。1時間スタートを遅らせてくれれば、当日の朝一番の特急で来ることができる」と要望した。「スタート地点から手荷物を預ける場所が遠い」との指摘もあった。
(澤村真理子、丹羽恭太、伊藤亮太、山岡瑠美子)


◆2014フードバレーとかちマラソンについて
2014フードバレーとかちマラソン-公式ホームページ
マラソン大会開催概要(スケジュール)-2014フードバレーとかちマラソンホームページ
受付会場へのアクセス-帯広市ホームページ
コースマップ-2014フードバレーとかちマラソンホームページ
交通規制・駐車場案内-2014フードバレーとかちマラソンホームページ
よくある質問-2014フードバレーとかちマラソンホームページ

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