小麦早く小雨高温の影響も 6月作況
十勝総合振興局は6日、管内農作物生育状況(1日現在)を公表した。高温小雨の影響もあって秋まき小麦の生育は平年より6日早いが、草丈は低めとなっている。小雨の影響がある牧草を除き、全体的には好天続きで作業、生育とも順調に進んでいる。
5月の帯広市内の平均気温は平年比1・6度高い12・7度、降水量は16日にまとまった雨が降った他は少なく同65%の52・5ミリ、日照時間は同104%の199・1時間だった。
秋まき小麦は穂が出る前に葉の生育が止まる「止葉期」に93%が達し、生育は早い。ただ、草丈は平年比94%の50・2センチと低く、茎数は同86%の1平方メートル当たり1004本と少ない。
ジャガイモは88%芽が出て平年より6日早い。ビートの草丈は平年より長く、葉数は平年並みで、2日早い。
豆類では大豆が35%出芽し、1日早い。小豆は播種が100%終わり、2日早い。金時、手亡は播種が最盛期で、作業は平年並みに進んでいる。
収穫が一部で始まっている1番牧草は草丈が平年比97%の56・6センチで、1日遅い。飼料用トウモロコシは草丈、葉数とも平年より50%程度上回り、4日早い。
同振興局は「予報では(エルニーニョ現象で)6月以降の気温は平年並みか低いので、天候の推移をみながら、適切な中耕作業などで地温の上昇を図り、生育を促進させて」と呼び掛けている。(眞尾敦)