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日本一美しい牛を見て 牛品評会を初公開 乳製品販売も

「酪農を身近に感じてほしい」と話す星崎会長と品評会の出品牛

 日本一美しい牛を間近で見て-。十勝乳牛改良同志会連合会(星崎政博会長)は、乳牛の品評会「十勝ブラックアンドホワイトショウ」を初めて一般向けに公開する。管内の酪農家が自ら製造する乳製品も会場で販売、牛乳を実際に生み出す牛を見て、消費者に酪農を身近に感じてもらう。

 第45回を迎える今年の品評会は、11日午前10時から音更町音更西2線の十勝農協連家畜共進会場(アグリアリーナ)で開かれる。

 同連合会は乳牛の改良に取り組む十勝管内のグループで構成。ブラックアンドホワイトショウはホルスタインの色(白黒)にちなんだ品評会で、毎年この時期に開いている。これまでは酪農関係者のみで実施してきたが、乳製品生産の背景を知ってもらおうと、初めて一般向けに企画した。

 乳牛の美しさは乳器(乳房)の良さやトップライン(背中)が真っすぐか、肢蹄(脚)がしっかりしているかなどで評価される。来場者にも品評会でどの牛が1位になるかを投票をしてもらい、景品として乳製品も用意する。

 酪農家による出店ではチーズやアイスクリーム、飲むヨーグルトなどを販売する。出店者は十勝しんむら牧場(上士幌町)、ハッピネスデーリィ(池田町)、十勝加藤牧場(帯広市)、半田ファーム(大樹町)など6団体。午前11時と午後1時からは、十勝しんむら牧場によるバターの手作り体験も行う。

 出店者から乳製品を購入した来場者には、家庭菜園などで使える牛ふん堆肥を無料配布する(堆肥袋は乳製品購入時に配布)。イベントの運営は主催する生産者が手作りで担う。

 品評会には管内から約200頭の牛が出場予定。来年は全日本ホルスタイン共進会が道内(胆振管内安平町)で開かれることもあり、酪農家は乳牛改良に力を入れている。

 本別町で乳牛約120頭を飼育する星崎会長(50)は「十勝からは過去に日本一の乳牛も出ており、全国的にもレベルが高い。品評会には人間の雑誌のモデルと同じように、美しい牛が出る。どんな牛から牛乳が生産されるか、ぜひ見てもらえれば」と話す。問い合わせは事務局の十勝農協連酪農畜産課(0155・24・2536)へ。(眞尾敦)

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