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春の日差し浴び ビートの移植始まる

畑に植えられ、春の日差しに葉を伸ばすビートの苗(22日午前9時すぎ、芽室町中伏古で、金野和彦撮影)

 【芽室】砂糖の原料となるビートの移植作業が十勝管内で始まっている。ビニールハウス内で約1カ月半育てられた苗が機械で畑に植えられ、小さな葉に春の日差しを浴びている。

 芽室町中伏古の梶谷英樹さん(39)の畑では21日から移植作業を開始。英樹さんが整地し、父の武文さん(66)夫婦が移植機で、2列ずつ苗を植えている。作付面積は8ヘクタールで、4日間ほどで作業を終える。

 武文さんは「土壌凍結が深かったが、ここ数日暖かくて解けたので、例年通りに始められた」と話す。

 ビートは労働負担の重さや、高温による低糖分が続いたことで作付けが減少傾向。国は面積減を防ごうと、今年度から農家の手取りが増えるよう交付金を見直した。武文さんは「輪作の中では重要な作物で、冷害にも強い。交付金見直しで有利な作物になった」とみる。

 日本甜菜製糖によると、芽室町内の移植の進捗(しんちょく)率は21日現在0・9%。十勝のビート作付面積は2013年産で2万5387ヘクタールで、全道の44%。収穫は10月中旬ごろから始まる。(眞尾敦)

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