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チホク会の小麦貯蔵施設完成 多品種に対応

新たに完成したチホク会の小麦調製貯蔵施設(塩原真撮影)

 【音更】管内の小麦生産者でつくるチホク会(道下公浩代表理事)の小麦調製貯蔵施設が、町IC工業団地内(町音更西3線)に完成した。超強力系新品種「ゆめちから」など多品種に対応する。

 小麦の受け入れは通常、単一品種しかできないが、現在主力の中力系「きたほなみ」などと同時に受け入れが可能。貯蔵能力は750トンのサイロ16基、計1万2000トン分で、サイロごとに品質などを区分して貯蔵できる。

 国の補助事業を活用し、総事業費約10億円で建設した。3月に完成し、今夏の収穫から本格稼働する。

 同会は農産物卸の山本忠信商店(音更町、山本英明社長)の契約生産者118戸で構成する事業協同組合。これまでは同社や外部の貯蔵施設などを利用していたが、一元的に集荷、調製(土などの異物を取り除き、粒をそろえる)が可能になる。

 集荷した小麦は同社の製粉工場や販売に使われる。JA以外の生産者団体が大規模な調製貯蔵施設を建設するのは珍しい。道下代表理事は「円滑な集出荷が可能となることに期待したい」と話している。(眞尾敦)

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