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十勝対局始まる 囲碁棋聖戦第4局

囲碁界のビッグタイトル「棋聖戦」第4局が始まった。第1手を打つ井山棋聖(右、20日午前9時ごろ、塩原真撮影)

 囲碁の7大タイトルのひとつ「第38期棋聖戦」(読売新聞社、日本棋院、関西棋院主催)七番勝負第4局が、20日午前9時、帯広市内の北海道ホテルで始まった。現在6冠で防衛に王手を懸ける井山裕太棋聖(24)に、旭川出身の挑戦者山下敬吾九段(35)が巻き返しを図る大一番。同日正午現在、対局は20手まで進んでいる。

 対局は同ホテルガーデンウイング6階の特別和室で行われている。同8時54分、濃いグレーのスーツ姿の山下九段が「おはようございます」と入室。精神を集中するように、白い布で盤上を丁寧に拭いた。同56分ごろ、薄いグレーのストライプスーツ姿の井山棋聖が入り、両者が盤を挟んで向かい合った。

 同9時を回ると、立会人の宮沢吾朗九段(帯広出身)が「時間になりました。始めてください」と声を掛け、2人は礼を交わして対局が始まった。ピンと張り詰めた緊張感の中、黒番の井山棋聖が右上の星に第1手を打ち、やや後に、白番の山下九段が左下星で応じる展開となった。

 持ち時間は各8時間。対局は20、21の2日間で、21日夜にも決着がつく。両日は同ホテル内で一般向けの大盤解説会も行われている。(原山知寿子)

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