帯広 最大瞬間風速20.7メートル 吹きだまりに立ち往生の車も
16日に大雪を降らせた低気圧の影響で、17日、十勝地方は朝から強風に見舞われた。帯広測候所の観測では、帯広で最大瞬間風速20・7メートル(午前9時51分)、芽室で同20・3メートル(午前10時36分)を観測した。道路には吹きだまりができ、路外に逸脱したり立ち往生する車が相次いだ。
同測候所によると、千島近海に発達中の低気圧があるが、動きが鈍く等圧線の間隔が狭まり、風が強まっている。各地の最大風速は、17日午前11時現在、帯広で12メートル、広尾で10・7メートル、大樹で10・2メートルなど。最大瞬間風速も広尾で18・7メートル、大樹で15・2メートルを観測した。
16日に降ったまとまった雪が、強風により吹きだまりをつくっている。国道236号など市内の幹線道路では、吹きだまりにはまったり、強風にあおられて路外にはみ出すなどで動けなくなる自動車が相次いだ。帯広署によると、同日午前、20件以上の人身、物損事故が発生したが、いずれもけがの程度は軽いという。
同測候所によると、強い風は18日いっぱいまで続く見通し。同所は十勝地方全域に強風となだれ注意報を発令し、吹きだまりによる交通障害などに注意を呼び掛けている。(原山知寿子、小縣大輝)