わかばいちまる閉店 31日にMV北海道
承継後で初閉鎖
マックスバリュ北海道(札幌、出戸信成社長)は、帯広市西16南6の「わかばいちまる」を31日で閉店する。周辺の商環境の変化や老朽化などが理由。昨年10月に「いちまる」から事業承継して以来、店舗を閉鎖するのは初めて。一方で、来年7月にも「セイリョーいちまる」(同西18南2)を売り場面積を1・4倍に増床し、「マックスバリュ」に転換する。
わかばは1984年に開店、店舗面積は643平方メートル。マックスバリュ北海道は「事業承継直後は売り上げを落としたが、1年で戻せた。ただ、開店から32年で設備なども老朽化し、商環境も変化する中、今の売り場面積では品ぞろえなどに限界がある。将来的に売り上げを伸ばすのが難しいなど総合的に判断した」としている。土地、建物は同社所有だが、跡地利用は売却の有無も含め、現段階では未定という。
一方、セイリョーは2004年にオープン。現在の売り場面積は999平方メートルだが、計画では、従来あるテナントや事務所部分などを広げ、1442平方メートルに増床する。マックスバリュへの展開は稲田、中札内、イーストモールに次いで4店舗目だが、増床を伴うのは初めて。「これまでの3店舗同様、総菜部門を中心に強化したい」(同社)としている。
いちまるから引き継いだのは14店舗。同社によると、その時点でのいちまるの売上高は96億6400万円(14年度)で、承継直後は15%ほど売り上げが落ちたが、取扱商品の見直しやマックスバリュへの業態変更などの結果、十勝地区の売上高は前年比115%(11月)まで伸びた。同社では「今後も計画的に店舗再編を進めていきたい」としている。(佐藤いづみ)
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