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宿泊料5割値上げへ、トムラウシ温泉東大雪荘

料金改定するトムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘

 【新得】町は4月から、トムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘(町屈足トムラウシ)の利用料金を改定する。大人一般室の宿泊料金(1泊2食付き)を現行6650円から1万円とする50・38%の値上げで、湯治の基本料金(7日間で食事料込み)も12・44%増の3万1640円とする。26日に開かれる町議会臨時会に利用料金改正に伴う「設置及び管理条例」の一部改正案を提出する。

 2005年の前回の料金改定から10年が経過。団体客から個人客の利用が増す中で客室定員に満たない利用実態がある。また、食材原価の高騰、電気料金の値上げなどを受け、経営の安定を図るとともに国民宿舎協会の利用基準の実態に即した料金設定に改正する。

 改正案では、大人の特別室が8550円から1万2000円、小学生は一般室で5900円から9000円、特別室で7400円から1万円。値上げ率は35~52%。国民宿舎協会内規の標準利用料は大人7000~1万円程度、小学生以下6000~9000円程度となっている。また、湯治料金は、現行の2万8140円から3万1640円とし、延泊加算は1日4020円を4520円とする。いずれも12%増。

 14年度の宿泊者数は8368人で、売り上げは7015万円。1人当たりの平均利用料は8383円で、今回の改正によって1人当たり1000円増の9383円、計836万円の売り上げ増を見込む。

 町産業課は「改正は通常利用の上限で指定管理者の新得観光振興公社(社長・浜田正利町長)が企画する宿泊プランに合わせられるよう弾力を持たせており、自主的な運営と経営努力を促している」としている。

 東大雪荘は昨年9~11月に休館し、温泉を源泉掛け流し方式に切り替え、厨房(ちゅうぼう)も大規模改修した。リニューアルオープンした12月の宿泊者数は1400人で、一昨年同月の678人に比べ2倍強の伸びとなっている。
(大野篤志)

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