十勝素材のメニューで交流、ハワイでHAPAイベント
【ハワイ・ホノルル】十勝と日系ハワイ人の交流を展開している「ハワイアジアパシフィックアソシエイション」(=HAPA十勝、梶原一生ヤングリーダー)は現地時間の11日、ホノルルで十勝食材を使ったディナー「十勝ナイト」を開催した。現地の州政府関係者や農業者、地元日系人関係者など約50人に、十勝の観光や農産品をPRした。
HAPA十勝の一行6人は、6月に来勝したハワイの日系人農業関係者や州政府関係者との交流・ミーティング、現地農業の視察を目的に、7~13日の日程で訪問している。十勝ナイトは十勝のPRとともに、幅広い層との交流の場として企画した。
料理のメーン素材には芽室町の尾藤農産のナガイモや乾そば、幕別町の折笠農場の越冬ジャガイモなどを使用。調理は、十勝と海外市場を結ぶ事業を展開するプロットアジアアンドパシフィック(帯広市)の後藤純子社長が行った。現地ハワイ産野菜と十勝産ジャガイモを使った肉ジャガなど、ハワイと十勝のコラボレーションメニュー約15品が並ぶ中、現地の参加者はお皿いっぱいに料理を盛り、十勝ナイトを楽しんだ。
ノースショアーでフルーツ農場「カフクファーム」を営むカイリ・マツダさん(36)は「すべての料理に個性があり、彩りも豊かでとてもおいしかった。特に印象に残ったのはマグロの山かけ。十勝産の納豆とナガイモ、そしてハワイ産マグロの相性は素晴らしかった」と話していた。
これに先立ち、ハワイ州議会議員や農業担当者とミーティングが行われ、JAの仕組みなどについて意見を交わしたほか、北海道ガーデン街道の連携方法についても意見交換。今後もハワイ農業振興に向けて継続的に交流することを確認した。(林克彦)