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世界最薄フィルムで気球 大樹で打ち上げ実験

高度55キロを目指して放球された超薄膜気球(14日午前6時12分ごろ)

 【大樹】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、大樹航空宇宙実験場(町多目的航空公園内)で、世界で最も薄い気球用フィルムで製作した「超薄膜高高度気球」を打ち上げ、飛翔性能を確認した。上昇中に気球フィルムが破れたが、沖合に着水し、安全面で問題はなかった。

 今年度の第2次実験(8、9月)の2基目。気球開発では(1)より重いものを(2)より高く(3)より長時間-飛ばすことを目指しており、今回は2・8マイクロメートル(1000分の2・8ミリ)の薄いフィルムで気球自体の軽量化を図り、「中間圏」と呼ばれる高度55キロを狙った。

 同気球は最大時で直径60メートルまで膨らむ構造で、この日は午前6時12分に打ち上げられた。高度14・7キロまで上昇した後、気球フィルムが破れ、同10時10分ごろに十勝沖の太平洋上に着水し、高度55キロには到達しなかった。今後、飛翔データから、気球フィルムが破れた原因を詳しく調べる。

 第2次実験は今回で終了した。今年度は第1次(5、6月)の2基と合わせ、予定より3基少ない計4基の気球を放球した。(佐藤圭史)

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