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「防災は会社の文化」 宮坂建設工業が防災ミュージカル初開催

本番に向けてリハーサルに汗を流す劇団員たち(宮坂建設工業提供)

 宮坂建設工業(帯広市、宮坂寿文社長)は11日、帯広市民文化ホールで防災講話やコンサート、演舞を組み合わせた防災ミュージカル公演「鳴鼓(なるこ)」を初めて開催する。これまで地域参加型の防災活動を数多く展開している同社は「防災は会社の文化。劇団の圧巻のパフォーマンスと一緒に、楽しく防災意識を高めてもらいたい」と意気込んでいる。(廣田佳那)

 同社は1993年から社員を対象に防災訓練を開始。2003年の十勝沖地震を機に、地域参加型へと移行し、炊き出し訓練など年々内容も拡充して開催している。今年行われた地域防災訓練では、札幌支社と同時開催で約5500人が参加した。

 14年には、甚大な土砂被害に見舞われた広島市に、避難者支援隊を派遣し、炊き出し支援を実施。「被災地では子どもや女性の役割も重要になる」(同社)と実感し、15年からは親子で防災意識の向上を図る「親子防災教室」を開催している。

 武山純常務執行役員総務部長は「災害現場を経験してきたからこそ、防災への思いは強い。活動は全て自社内で運営することで、『防災の宮坂』として社員一人一人の意識も高まっている」と話す。

劇中劇で講話 コンサートも
 今回の防災ミュージカルも、小中学生の親子などを対象に企画。演劇には「劇団果実籠(フルーツバスケット)」(札幌、きくち美由紀さん主宰)が出演する。同劇団は今年の「第34回YOSAKOIソーラン祭り」でジュニア大賞に輝いた。同祭りには、同社も30年以上協賛している。

 劇中劇形式で、防災ライフプランナーの水口綾香氏の防災講話や「いのちのコンサート」が行われ、フィナーレには総勢約80人によるYOSAKOIパフォーマンスも披露される。

 帯広市出身のきくちさんは「出生の地で公演が実現できることを大変うれしく思う」と話す。同社は「防災とミュージカルという新感覚のエンターテインメントを、ぜひ多くの人に体験してもらえれば」としている。

 開場は午後4時、開演同5時。入場無料。専用フォームからの申し込みが必要。問い合わせは同社(0155・23・9151)へ。

関連写真

  • 「楽しみながら防災意識を高めてほしい」と呼びかける同社社員

    「楽しみながら防災意識を高めてほしい」と呼びかける同社社員

  • 演劇のほかYOSAKOI演舞の披露も予定している劇団フルーツバスケット(同劇団提供)

    演劇のほかYOSAKOI演舞の披露も予定している劇団フルーツバスケット(同劇団提供)

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