旧長崎屋帯広店がきょう完全閉館　最後はテナント１店

開館最終日となった旧長崎屋帯広店（３１日午前１０時半ごろ、須貝拓也撮影）

　旧長崎屋帯広店（帯広駅南ビル）が３１日に完全閉館する。建物内は現在、テナント１店が営業するのみで、がらんとした雰囲気。同日午前、来店客は少なかったが、最後に一目見ようと店内を写真に収める姿も見られた。

　長崎屋は直営部門が昨年７月末に閉店。スーパーや書店など大半のテナントが撤退し、１００円ショップのダイソー（３階）が最終日まで営業を続ける。

　札幌から家族４人で訪れた神野祐介さん（４０）＝会社員＝は「遠出のドライブが好きで、５年ほど前まで多いときは毎週のように来ていた。雑貨屋をめぐり、ゲームセンターに寄り、最後にクレープを食べて帰るのがルーティンだった。閉まってしまうのはショック」と話していた。

　土地建物は宮坂建設工業グループ（帯広）の登寿ホールディングス（同）が取得し、閉館後は解体する方針を示している。（津田恭平）

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