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ジャージー牛乳で「餅」と「パン」 ハピオと十勝加藤牧場が開発

新商品をPRする十勝加藤牧場の小倉佳恵さん(右)とハピオのスタッフ

 音更町内のスーパー・ハピオ(黒田浩光社長)は、十勝加藤牧場(帯広市美栄町、加藤聖墾社長)のジャージー牛乳を使ったミルク餅と冷凍ミルクパンの販売を始めた。企業間連携の枠組み北海道フードネットワークプロジェクト(事務局・帯広物産協会)の一環で商品開発。牛乳を常温品・冷凍商品に加工することで、消費拡大を目指す。

帯広物産協会の連携枠組み活用
 新商品は「ゴールデンミルク餅」(162円)と、「ゴールデンミルクパン」(2個213円)。ミルク餅は北海道銘菓「きびだんご」を製造する天狗堂宝船(渡島管内七飯町)が、ミルクパンは十勝管内でパン店「トカトカ」を営む片原商店(上士幌町、星憲一社長)が製造している。

 ミルク餅は地元色と200円以下の手頃な値段を両立させた商品。常温保存が可能で、土産物やイベント時の配布物などのほか、腹持ちの良さから日常の間食などにも向いている。ジャージー牛乳のキャラメルのようなミルク感を味わえるという。

 ミルクパンは近年の冷凍食品需要の高まりを受け、冷凍で商品化した。乳脂肪分の高いジャージー牛乳を使うことで、しっとりとした食感に仕上がった。出来たてをそのまま冷凍しており、常温で40分解凍すると焼きたてのおいしさが楽しめる。自家製酵母を用いた低温・長時間熟成により、小麦の香りが際立ち、ミルクの甘みも感じられるという。

 同牧場は全国的に飼育頭数が少ないジャージー牛を約100頭飼育し、ヨーグルトやチーズなど乳製品の加工・製造も手掛けている。帯広物産協会の木戸善範事務局長(55)は「新商品を通して牧場の名前をたくさんの人に知ってもらい、同牧場のオリジナル商品にも手を伸ばしてもらいたい」と話している。

 ハピオととかち物産センター(JR帯広駅エスタ東館)で販売。ミルクパンはレストラン・カウベルハウス(帯広市八千代町)でも調理して提供する。(児玉未知佳)

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