「ヒグマ」が格安スマホ参入 店舗は経費削減でプレハブ 対面で高齢者取り込む
帯広市内の携帯電話代理店「ヒグマ」(飛岡抗社長)が、新会社「ヒグマモバイル」(市西8南1、同社長)を設立し、ドコモ回線を使用する格安スマートフォン「X-mobile(エックスモバイル)」の販売を始めた。格安スマホはネット販売が多いが、スマホに慣れない年配のユーザーでも乗り換えをしやすくするため、実店舗を構えた。エックスモバイルの出店は十勝初。(吉原慧)
ヒグマはソフトバンクのスマホを販売している。「データ使用量が多い人や、家族割やWi-Fiとセットで安く契約している人は大手キャリアでも良いが、スマホに詳しくないために高い料金のまま使用しているユーザーも多い」(飛岡社長)とし、格安スマホ販売に乗り出した。格安スマホは人件費や家賃などを削減するため、実店舗を持たない会社も多く、十勝では大手キャリア傘下の格安ブランド以外はほとんど販売店がないのが実情。「ネット上の契約ではスマホに不慣れな年配客が利用できない」と、店舗を構えてスタッフが対応する。
新会社ではスマホ自体は販売せず、客が持ち込んだスマホのシム(通信に使用するカード)を交換することで、乗り換えを行う。月1ギガ(1408円)~10ギガ(2398円)までのプランや、20ギガ(2728円)などを展開。全てのプランで5分までの通話が無料となる。
8日にオープン。飛岡社長は「来店者は3ギガ(1628円)ほどのプランを選ぶ人が多く、数千円安くなったと実感する人もいた。ぜひ店頭でスタッフに相談してほしい」と話している。
店舗は経費削減のため、「ヒグマ」の敷地内に設置したプレハブを使用。スタッフ2人で運営する。営業は午前10時~午後6時。水曜定休。問い合わせは同店(0155・40・7882)へ。