十勝特化の求人で移住促進 マッチングウェブメディア来月開始
スマヒロ「隙間バイト」のサービスも
デジタルメディア会社のスマヒロ(帯広市、北川宏社長)は26日、十勝に特化した新たな形の求人求職マッチングウェブメディア「TCRU(ティクル)」を5月12日に立ち上げると発表した。都市圏の人材の移住促進を図り、蓄積したデジタルデータの活用などで企業の採用ニーズに応える。隙間バイト募集サービスを全国展開する「タイミー」(東京)と業務提携した。同日、サービス開始を記念し、働き方に関するセミナーを開催する。
スマヒロは地方創生を掲げ昨年7月に設立。そらと山忠ホールディングスが設立したベンチャー支援の「コントレイル」(帯広市)による投資1号企業。ウェブ上で十勝のイベントやグルメ、移住者情報などを発信している。
ティクルは、十勝の企業が求人情報をウェブ上に掲載し、求職側は十勝の企業や経済、移住などの情報が見られる。企業は求人情報や求職者が求める情報や記事、動画をいずれも無制限に掲載できる。求職者(登録ユーザー)に直接、スカウトメッセージを送り、やりとりすることも可能。料金は年間18万円。URLはhttps://tcru.jp/。
すでに十勝の著名企業など10社が加盟、今年中に50社まで広げる。ユーザーの登録は無料で、広告やメディア内記事の積極発信、東京でのイベント参加などを通じ、まずは300人の確保を目指す。北川社長は「グーグルキーワードで上位表示するマーケティングなどで、潜在的な十勝移住希望者にしっかり情報発信できるよう進める」としている。
タイミーのワーカー数(登録数)は450万人、事業者数4万社、働ける事業所数は11万拠点あり、スマヒロが十勝での営業代行を務める。「十勝だけでユーザーダウンロード数が数千以上ある。事業者を開拓してつなぎ、隙間市場も拡大したい」と話した。
セミナーは5月12日午後4時から市内のLANDで開催する。タイミー北海道支社の成田真仁氏と北川社長が選ばれる企業ポイントを解説する。参加無料。問い合わせ、申し込みはスマヒロのホームページで。(佐藤いづみ)