女子硬式野球に励む陸別町出身の林姉妹が札幌ドームで対戦
【陸別】陸別町出身で、女子硬式野球部でプレーしている札幌国際大学2年の林まなかさん(20)と、札幌新陽高校2年の林あみかさん(17)の姉妹が2日、札幌ドームでシーズン前の強化試合に臨んだ。道内には女子硬式野球チームが四つあり、この日試合が可能だったのが偶然姉妹が所属する2チーム。姉妹はもちろん、家族にとっても夢の対戦となった。
まなかさんは陸別小2年、あみかさんは同1年から野球を始めた。地元の野球少年団「陸別レッドイーグルス」に入り、日々励んだ。
まなかさんは中学でも陸別中野球部に入部し、足寄中との合同チームで活躍した。札幌新陽高校の女子硬式野球部を経て、同大学でプレーしている。札幌ドームでの貴重な体験に「数少ない機会に姉妹で試合ができたことはうれしく思う。(札幌ドームは)観戦側の視点とプレーヤー側の視点で全く景色が違い、普段の試合とはまた別の雰囲気を楽しむことができた」と話した。
将来は公務員または社会教育主事、スポーツ関連に関わる職業に就くことが夢。「スポーツの楽しさを共有したり、多くの人が関わったりする機会を設け、希望や楽しさを与えられれば」と笑顔を見せた。
あみかさんは、中学では野球部が無かったため、女子軟式野球チームの札幌ブレイクに所属した。札幌新陽高校の女子野球チームの存在を姉から知り、「本気で野球と向き合える」と同校に進学した。
つらい練習やなかなか試合に勝てない時は、やめたいと思うことが何度もあったという。そのたびに「仲間と一緒に頑張りたい」と気持ちを奮い立たせた。「高校で野球ができていること、仲間や皆さんに支えられていることに感謝し、今後も頑張りたい」と意気込んだ。
結果は、まなかさんが2打数1安打1打点の活躍で札幌国際大が勝利。あみかさんは守備で活躍した。(津田久美通信員)