「木製品の良さ次世代へ」 十勝家具建具組合が６０周年 節目祝う
式辞を述べる大和理事長
十勝家具建具産業協同組合（大和与志一理事長、１７社）が今年、創立６０周年を迎え、４日、帯広市内の十勝ガーデンズホテルで祝う会を開いた。祝う会には組合員ら２６人が出席し、節目を祝った。
同組合は１９６３年に設立。平尾早夫氏（帯広木工）が初代理事長を務めた。以来、研修や仕事の共同受注、４月の「良い戸の日」に合わせた市立保育所の戸の修繕などを行い、会員の技能習得や懇談、ボランティア活動を行ってきた。
祝う会では大和理事長（ヤマト木巧）が式辞。特に印象に残る共同受注事業として、２００２年から９年間で、約１万３０００セットの机・いすを市内の小中学校へ納入したことを挙げ、「今後もよりよい地域社会のために貢献し、手作りの木製品の良さを次世代に伝えたい」と述べた。
北海道産業貢献賞を１９年度に受賞した大和理事長に花束が贈られた。来賓として帯広市の吉田誠経済部長が祝辞、北海道立帯広高等技術専門学院の藤田勝久学院長の発声で乾杯した。
この日、対面での通常総会も４年ぶりに開催。２２年度の事業報告や決算を承認した。表彰報告では、２２年度十勝地方技能尊重運動推進協議会長表彰で技能検定実施功労者の廣山順一氏（廣山建具製作所）など４人の表彰内容を確認した。役員改選では、大和理事長ら１１人が再任となり、空席だった専務理事に元理事の斗沢忍氏（トザワ木工）が就任した。（菊地青葉）
技能検定実施功労者表彰者以外の表彰者は次の通り。（敬称略）
▽青年優秀技能者＝大和直樹（ヤマト木巧）古谷竜也（高橋加工部、第６０回技能五輪全国大会建具職種金賞）鳥井裕也（同、家具職種敢闘賞）
理事長、専務理事以外の役員は次の通り。（同）
▽副理事長＝太田寛孝氏（太田木工）遠藤丈（遠藤木工）
▽理事＝伊塚優（伊塚製作所）宇佐見泰隆（ウサミ木工）澤田康範（澤田建具製作所）高橋猛文（高橋加工部）三谷暁（三谷）三好宏行（三好木工）
▽監事＝神宏寿（東海）浜田英夫氏（道東木工）
