感染時の対応一目で 帯広市がリーフレットを作成
十勝管内で新型コロナウイルスの若年層の感染と家庭内感染が増加していることを受け、帯広市は家庭でできる感染対策と陽性になった場合の対応の流れなどをまとめたリーフレットを作成した。市のホームページ(HP)で掲載している。
「もしもの時のために!~新型コロナウイルスの正しい理解と備え~」と題し、2ページで構成。市内の保育所と幼稚園にはリーフレットの印刷物を直接配布したほか、小中高校にはHPへの掲載を案内した。
リーフレットでは、4月1~20日の道内感染者のうち、10代以下が40・1%を占め、陽性者の9割近くが軽症で自宅療養をしている状況を説明。家庭でできる感染対策では、定期的な換気や数日分の飲食物や解熱剤を準備するなどの日常的な対策のほか、家族に感染者が出たり、感染の可能性がある人に該当したりした場合の対策として、部屋を分ける、子どもの世話をする人を決めるなどの7項目を掲載した。
陽性になった場合、陽性判明から1~2日後に保健所から携帯電話で届くショートメールの指示に沿って、症状や家族状況、自宅療養中の健康観察などを行うことを記した。療養期間(症状がある場合は症状が出た日から10日間、症状がない場合は検体採取日から7日間)も掲載した。
症状の経過と対応もまとめ、発症後3~5日目までは発熱や喉の痛みなどがあり、軽症でも39度前後の熱が出ることがあるとしている。意識がはっきりしない、息苦しいなどの症状がある場合はすぐに帯広保健所(0155・26・9084、平日午前8時45分~午後5時半)か北海道健康相談センター(0120・501・507、24時間)に相談をするよう呼び掛けている。
感染の不安や自身の健康が心配な場合は、市健康推進課(0155・25・9721)でも相談を受け付けている。同課は「誰もが感染の可能性がある中、自分事として正しい知識を身に付けてほしい。もしもの時の不安解消につながれば」としている。(津田恭平)