帯広市のHPが読売新聞社賞 ウェブ部門上位2番目 分かりやすく情報提供 全国広報コンクール
帯広市が昨年1月にリニューアルした公式ホームページ(HP)が、今年の全国広報コンクール(日本広報協会主催)のウェブサイト部門(市部)で、上位から2番目に当たる読売新聞社賞に輝いた。障害者や高齢者を含めて誰もがアクセスしやすく、分かりやすい情報提供を行っているほか、デザインにもこだわり、住民らが市内の風景などを撮影した写真をトップページに掲載するなどの独自性が評価された。
同コンクールは広報紙やウェブサイト、広報写真など5媒体10部門があり、部門ごとに特選・入選を決める。特選(総務大臣賞)の中で最も優秀な団体には内閣総理大臣賞(全部門を通じて1団体)、地域の課題やニュース、人物などを積極的に取り上げ、住民目線を生かした優れた作品を制作した団体には読売新聞社賞が贈られる。
帯広市が応募したウェブサイト部門(市部)には93点の応募があり、特選は秋田県横手市、読売新聞社賞は帯広市、入選は帯広市を含む5市が選ばれた。
帯広市の従来のHPでは市民向け情報と地域外の人向けの情報が混在していたが、リニューアル後は市民向けサイトのほかに観光サイトと移住・ふるさと納税サイトを新たに開設し、スマートフォンからでも利用しやすくなった。編集作業を簡素化したことで、災害時などに求められる即時性が高まり、SNSとの連携も行っている。
全国の自治体HPのアクセスのしやすさに関する調査(A~Eの5段階、昨年11月公表)では、従来のEからBにレベルアップした。道内他市は全てD以下で、Aは全国で2自治体、Bは全国でも29自治体のみ。
デザインはばんえい競馬や幸福駅の写真を配置するなど、細部にわたって帯広らしさを追求。トップページへの写真投稿は、市民とともに帯広の魅力を発信する取り組みとなっている。
受賞に関し、市広報広聴課の石津優子課長は「労力をかけてリニューアルした。情報発信のプロから評価をしてもらえて光栄。今後も改善を図り、必要とされるHPにしていきたい」と話している。(津田恭平)