古河電工からエンジニアを受け入れ IST
【大樹】町内のベンチャー企業インターステラテクノロジズ(IST、稲川貴大社長)は1日付で、古河電気工業(東京、小林敬一社長)からエンジニア1人を出向で受け入れた。期間は2年間。ISTとしては古河電工の技術力やノウハウを得て、ロケット開発を加速させる。
企業や大学、研究機関などから技術者の出向を受け入れる「助っ人エンジニア制度」の取り組み。同制度による受け入れは昨年4月、トヨタ自動車からの技術者2人に続き2社目。
古河電工は情報通信やエネルギー、自動車、エレクトロニクスなど多岐にわたる分野で製品を開発。同社は「ISTのビジョンに共感した。当社の技術力を生かし、宇宙開発の領域でも貢献できると確信している」としている。ロケット開発の現場で人材育成を図る狙いもある。
ISTは別の制度で宇宙航空研究開発機構(JAXA)の技術者1人も受け入れている。同社の社員は4月に7人が加入するなど計60人の大所帯となった。
ISTは「人材交流を契機に共同研究など、さらに発展したコラボレーションを進められたら。今後も多くの企業から積極的にエンジニアを受け入れたい」と話している。(松村智裕)