帯広畜産大 今年度の対面実習始まる
帯広畜産大学(奥田潔学長)は13日、実習の対面授業を再開した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、これまでは全ての授業がオンラインで行われていたが、野外実習に限って可能となった。この日はブタの飼育や畑実習などが行われ、新入学生は初めての実習に汗を流した。
同大は8月までの前期授業をオンラインで行っている。実習は教授らが作業する様子を撮影し、動画で学生へ配信していた。
午前7時半から行われたブタの飼育実習では、1年生が給餌や清掃を行った。例年一回につき6、7人で作業するが、新型コロナ対策で2、3人のローテーションに。担当の小池正徳教授らはマスクの上からフェースシールドを着けて指導した。
ブタは6月下旬までに食肉処理するが、学生に少しでも対面実習をさせようと8月上旬まで延ばした。例年は体重110~120キロほどだが、今年はすでに140キロと大きく成長。学生はパソコンなどの画面を通して成長を見ていたブタの世話を質問しながら行い、新入学生の赤坂伸さん(18)=福井県出身=は「映像で見るよりブタが大きく感じた。実際に作業した方が分かりやすい」と話していた。(松田亜弓)