コレクションに自動人形 マジック博物館
帯広市内のマジック専門博物館「マジック・ミュージアム」(西2南9・坂本ビル3階、坂本和昭館長)のコレクションに、ヨーロッパで制作されたマジックを披露する「オートマタ」(自動人形)が加わった。
オートマタは、ぜんまいで動く人形。時計職人が技術を誇るために制作し、中世ヨーロッパの貴族が愛好した。当時のマジシャンは、マジックと一緒に披露していたという。
坂本さんが導入した作品は、フランスの巨匠ミッシェル・ベルトランの「美人手品師」。高さ80センチほどの西洋人形が、世界最古のマジックと言われる「カップ&ボール」を披露している。カップの中には少女やピエロ、サルの頭が入っていて、舌を出したり泣いたりするなど精巧に作られている。
坂本さんは10年ほど前からオートマタを探していたが、貴重な品で入手は困難だった。今年に入り偶然インターネットオークションで見つけ、9月に購入した。当初5万円だった値段は競り上がり、最終的に100万円以上で購入した。坂本さんは「マジック博物館には必需品と考えていたので、入手できて良かった。目玉展示品として、多くの人に見てほしい」と話す。
同ミュージアムは現在、展示品入れ替えのため休館している。来年4月下旬に再開する予定。(池谷智仁)
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