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道産小麦の情報発信を アグリシステムがベーカリー開店

道産小麦のパンを販売するアグリシステムのベーカリー店

 農産物卸・製粉事業を行うアグリシステム(芽室町、伊藤英信社長)は1日、帯広市内にベーカリー店「風土火水」(西10南1)を開店した。自社の石臼式製粉機で製粉した小麦粉を使い、北海道産小麦の普及へ情報発信するアンテナショップとする。生産者と消費者、製造者の交流拠点としても活用していく。

 同社は2008年に石臼式の製粉機を導入し、全国のパン店に道産の小麦粉を販売している。自らパン店を開設したのは、他の店舗と競合するのではなく、道産小麦の特性を生かした製パン技術の確立や普及に貢献するのが目的。

 具材の入った総菜パンなどはなく、小麦本来の魅力を生かしたフランスパン、食パンなど常時10種類程度を販売する。パンはフランスから導入したまき窯で焼く。

 素材は十勝産小麦や栄養価の高い全粒粉などを使った。小麦、豆、ビート糖、ジャガイモを使ったパン「輪作」(450円)など農業を意識した商品もある。

 木造2階建ての店舗を新築し、店舗面積は厨房と売り場を合わせて約100平方メートル。同社の関連会社で有機農産物や食品を販売する店舗ナチュラル・ココに併設した。

 同社の伊藤英拓専務は「製粉会社として国産小麦の可能性を追究し、道産小麦のパンを日本のパンとして定着させたい」と話している。

 営業時間は午前10時~午後3時半。日・月曜日定休。(眞尾敦)

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