「十勝川西長いも」台湾で商標登録
十勝管内8JAで生産する「十勝川西長いも」が、台湾で商標登録された。輸出業務を担当するJA帯広かわにしが台湾に申請し、2月に認可された。海外でも商標登録することで、類似品や模倣品が流通するのを防ぐ。
海外での商標登録をめぐっては昨年、韓国で十勝のローマ字表記「TOKACHI」が出願されていることが判明。六花亭製菓(帯広市)が中国で商標登録を出願したものの、既に同国で第三者によって登録されていて、使用できなかった例もあった。
こうした状況を受け、同JAでは既に香港、アメリカで十勝川西長いもを商標登録。台湾でも実在しない日本の「農協」をかたった食品などが出回っていることから、最大の輸出先である同地域でも、1年以上前から商標登録を申請していた。登録の有効期間は10年間。
同JAの有塚利宣組合長は「『十勝』と付ければ売れると、海外でも思われてきてきており、十勝が世界の食のブランド化している。安全・安心のブランドを守るよう、しっかり対応したい」と話している。(眞尾敦)