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帯畜大OBのパンクバンド NHKオヤジバトル決勝出場へ

念願のオヤジバトル決勝ライブ出場を決めたPEeb。右から小岩さん、神崎さん、尾崎さん、堀田さん(2013年10月、帯広市内のライブハウスで)

 帯広畜産大学のOBでつくるパンクバンド「PEeb(ピーブ)」が平均年齢40歳以上のアマチュアバンドを対象とした「第18回熱血! オヤジバトル」(NHK主催)の予選を通過し、2月15日に福岡県で行われる決勝ライブに出場する。バンド結成以来、目指してきた念願の舞台で、ボーカルの神崎哲也さん(56)=帯広市、会社員=は「やっとスタートラインでの目標が達成できた。同世代の心に響く演奏をしたい」と喜んでいる。

 オヤジバトルは東日本、中日本、西日本の各ブロックに分けて音源や書類による予選を通過したバンドを対象にネット投票を行い、各ブロックの最多得票の3バンドが決定。その後NHK独自の審査でさらに4チームが選出され、決勝ライブに出場する計7バンドが決まった。今回は全国から209組の応募があり、PEebはネット投票では1位になれなかったが、NHK審査で4チームの一つに選ばれた。

 メンバーは神崎さんに加え、ギターの小岩惇志さん(56)=タイ、自営業=、ベースの堀田和彦さん(55)=神奈川県、大学職員=、ドラムの尾崎秀徳さん(53)=東京都、会社員=の4人。在学中の1979年に結成した。卒業を機に解散したが、2009年に親父バンドをテーマとした映画に感化された堀田さんがメンバーに声を掛け再結成。オヤジバトル出場を目標に掲げ、帯広や東京でライブを行ってきた。

 再結成以降、50曲以上のオリジナル曲を生み出してきたが、今回エントリーした曲は在学中の1980年に制作した「好きで好きでたまらない」。神崎さんが妻洋子さん(52)と出会ったときの気持ちをつづったPEebの代表曲で、必ずライブの最後に演奏している。タイトルのフレーズをひたすら繰り返す歌詞で、神崎さんは「50代のオヤジが学生時代の“青春パンク”を歌うことが評価されたのでは」と笑う。

 メンバーは2月11~13日の3日間、東京都内のスタジオに集まり練習する予定。神崎さんは「自分のパートナーに出会ったときのことを思い出してくれるように歌いたい」と意気込み、「今年は帯広や札幌でもライブをやりたい」と話している。

 決勝ライブの様子は全国放送される。日程は未定。(高津祐也)

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