馬とヤギ、出産ラッシュ
十勝管内で馬とヤギの出産がピークを迎えている。馬は牛などと違って出産が2~5月のこの時期に限られており、ヤギも春に出産することが多い。本格的な春に向けて子馬や子ヤギが次々と生まれ、元気に育っている。
十勝牧場
○…家畜改良センター十勝牧場(音更町駒場並木)では子馬が次々と生まれ、親子が仲良く過ごしている。
同牧場は国内公的機関で唯一、農用馬の改良・繁殖を手掛けており、ばん馬の基礎種になるブルトンやペルシュロン種などを飼育している。
出産は今年、2月8日に始まり、5月末までに48頭の母馬が子を産む予定。
19日までに18頭が生まれ、母馬の母乳を飲んだり、子馬同士でじゃれ合いながら駆け回るなど、すくすくと育っている。
飼育担当の佐藤久美さんは「かわいい子馬たちが走り回る光景を見ると春が来たんだなと思う。元気に育ってほしい」と話していた。(眞尾敦)
千年の森
○…十勝千年の森(清水町羽帯)ではヤギの出産ラッシュを迎え、生まれたばかりの子ヤギが舎内を元気に駆け回っている。
同ファームでは日本ザーネン種の親ヤギ約70頭を飼育。今月上旬から出産が始まり、19日までに40頭ほどが生まれた。
子ヤギは親と別々の区画で飼育されており、飼育員が近づくと、一斉に集まってくるなど人懐こい姿も見せている。
ヤギの飼育とチーズの製造を担当する斉藤真さんは「寒い場所での飼育なので、順調に育ってほしい」と子ヤギに優しいまなざしを向けている。
同ファームは4月26日に今季営業を開始し、来場者もすくすく育った子ヤギを見ることができる。(塩原真)