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シカ肉製品2種が完成 足寄の地域力活用新事業

町商工会が製品化した十勝産シカ肉のソーセージ(手前)とドライソーセージ

 【足寄】町商工会(武藤衛賢会長)が「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」の補助金を受け、12、13年度に取り組んできたシカ肉製品2種類が完成した。十勝産を使ったソーセージとドライソーセージで、12日から東京で行われる食品展に出展して販路開拓を狙う。

 ソーセージは1本40グラムの5本入りで700円(希望小売価格)。臭みが少なくコクのある味で、試食段階より香辛料を減らした。当初200パックを作った。

 ドライソーセージは1本180グラムで850円(同)と、同100グラムで500円(同)のもので大小に分けた。「臭みが少なく、かめばかむほど深みが出る味」(商工会)といい、計150パックを作った。いずれも製造は、シカ肉の加工を手掛けるELEZO(エレゾ、帯広)が担った。

 今年度は商工会内で20回ほどの会議を重ねたほか、試食も10回ほど行い、味や量などの試行錯誤を続けた。札幌や東京でのイベント、試食会にも持ち込んで好評を得た。

 12~14日には、東京ビッグサイトで行われる「第48回スーパーマーケット・トレードショー2014」に出展し、全国の食品業者やバイヤーに売り込む。同商工会は「完成を1つのステップにし、全国に売れるものを発信したい。商談成立まで持っていければ」(佐々木健一事務局長)としている。

 同プロジェクトは中小企業庁が補助し、全国商工会連合会と日本商工会議所が公募した。全国の商工会や商工会議所が地域の小規模事業者と一体となり、地域資源を生かした新商品や観光資源の開発に取り組む事業を支援する。補助は250万円。(菊池宗矩)

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