一連の台風被害額955億円 道が報告
【札幌】道は8月の台風による被害状況をまとめ7日、国に報告した。3つの台風と、十勝などで甚大な被害が出た台風10号を合わせた被害額は955億円に達した。
災害復旧事業への国庫補助のかさ上げなど特別の財政援助が講じられる激甚災害申請にかかわる報告。道によると、台風10号の被害額は610億円で、橋梁(きょうりょう)などの土木関連関連が540カ所、519億円。農業関連が329カ所、56億円などとなっている。
3つの台風被害と合わせた被害総額は土木関連被害が731億円(1424カ所)、農業関連被害が181億円(2237カ所)、中小企業などが36億円(72カ所)、林道被害が7億円(187カ所)で総額は955億円(3920カ所)。
道によると、激甚災害の指定には農作物や水産関係の被害などは対象外となっている。3つの台風被害分だけで見ると被害額は345億円だが、こうした対象外を含めると528億円に膨らむと見込んでいる。(道下恵次)