村田ナホさん連携、畑も学ぶ料理教室 帯広の観光会社が考案
観光コンテンツ制作販売の「サムライプロデュース」(帯広、西脇あつし社長)が、帯広の郷土料理研究家村田ナホさん主宰の料理教室「食の寺子屋 直歩塾」と連携し、料理教室ツアー「十勝の恵みクッキング」を開発した。食材の生産現場見学と調理体験を交えた通年の食育プログラムで、「料理だけでなく、十勝の農業や風土を幅広く学べる」(西脇社長)としている。
同社は、観光・宿泊施設「十勝まきばの家」(池田町)の元ゼネラルマネジャーの西脇社長が昨年12月に独立開業。体験型ツアーをメインに販売している。
今回の料理教室ツアーは管内農家の生産現場を見学し、食材の解説を聞いた後、村田さんの教室などで料理を作る内容。旬の食材は訪問先の農家から提供を受け、村田さんが講師を務める。村田さんは3月、食文化では初の十勝文化賞を受賞している。
先に一般参加者7人を招いて実施したモニターツアーでは、音更町内の農家を訪れた。生産現場を直接見られる点が好評で、参加者からは「食材のありがたみを肌で感じた」「食材がよりおいしく感じられた」などの感想が寄せられた。
ツアーは急増する外国人観光客もターゲットにしており、冬季は雪に覆われた畑を見学し、保存食などを学ぶ企画も用意する。西脇社長は「農業の現場を訪れることで、消費者と生産者との交流が生まれる。食べるだけでなく、農業そのものへの関心を深めるツアーに育てたい」と話している。
料金は大人8400円、小学生6800円(十勝在住者は大人5000円、小学生4000円)。問い合わせは同社(0155・66・4006)へ。(安倍諒)